ASIC(オーストラリア証券投資委員会)とは
ASIC(Australian Securities and Investments Commission)はオーストラリアの金融規制機関で、オーストラリア国内で金融サービスを提供する業者に対してAFSL(Australian Financial Services Licence)の取得を義務付けています。
FCA(英国)と並ぶ世界トップクラスの規制機関として知られており、ASIC規制を取得している海外FX業者は信頼性が高いとされています。
ASIC規制の主な要件
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| AFSLライセンス | 金融サービス提供前に取得必須 |
| 資本要件 | 最低純資産額の維持(業種により異なる) |
| 顧客資金の分別管理 | オーストラリア国内の認可銀行での管理義務 |
| 財務報告 | 定期的な財務状況のASICへの報告 |
| 内部コンプライアンス | 法令遵守担当者の設置 |
ASIC規制業者の口座保護
ASICには英国FSCSのような公的補償制度はありませんが、以下の保護が機能します。
顧客資金の分別管理
ASIC規制業者は顧客の預金を業者の運営資金とは完全に分離して管理することが義務付けられています。業者が破綻した場合でも、顧客資金は保全されます。
破綻時の保護
ASIC規制下では、外部清算人(リキデーター)が介入し、分別管理された顧客資金の返還手続きを行います。完全な返還は保証されませんが、FSCSのない業者よりはるかに保護水準が高い。
ASICがFCAと異なる点
| 項目 | ASIC | FCA |
|---|---|---|
| 補償基金 | なし(分別管理のみ) | FSCS(最大85,000ポンド) |
| 最大レバレッジ(リテール) | 主要通貨30倍 | 主要通貨30倍 |
| 規制の厳格さ | 非常に厳格 | 最厳格 |
| アジア太平洋での実績 | 高い | 欧州中心 |
ASIC登録の確認方法
- ASIC Connect(https://connectonline.asic.gov.au/)にアクセス
- 業者名または登録番号(AFSL番号)で検索
- ライセンス種別と有効期限を確認
業者ウェブサイトのフッターに「AFSL No. XXXXXX」と記載があるか確認し、公式レジスターで照合します。
ASIC規制の海外FX業者の例
- IC Markets:ASIC認可(No. 335692)、ECN口座で世界的に有名
- Pepperstone:ASIC認可(No. 414530)、スプレッドの狭さで定評
- ThinkMarkets:ASIC認可、日本語サポートあり
2021年以降のASICレバレッジ制限
2021年3月からASICもリテールトレーダーへのレバレッジを制限しています。
- 主要通貨ペア:最大30倍
- 主要株価指数:最大20倍
- 仮想通貨:最大2倍
そのため日本人トレーダーが高レバレッジを使いたい場合は、同じ業者グループのFSA(セーシェル)やVFSC(バヌアツ)登録法人での口座を選ぶことになります。
まとめ
ASIC規制はFCAと並ぶ信頼性の高い規制機関であり、ASIC認可業者は顧客資金の安全性が一定以上担保されています。ただしレバレッジ制限があるため、海外FXで高レバレッジを活用したい場合は業者の口座体系を確認した上で最適な口座タイプを選択しましょう。