ロスカット
ロスカット
損失が拡大して証拠金維持率が基準を下回ったとき、業者が強制的にポジションを決済する仕組みです。海外FXではゼロカット制度により、ロスカット後に残高がマイナスになっても追証は求められません。ただしロスカットそのものでデポジット全額を失う可能性があるため、エントリー前の損切り設定が欠かせません。
ロスカットとは――海外FXでの発動メカニズム
ロスカットは、証拠金維持率が業者の定めた水準を下回ったとき、業者が自動的にポジションを強制決済する仕組みです。含み損が膨らみ続けることを防ぐための安全装置です。
ロスカット発動の計算式:
証拠金維持率(%) = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100
海外FXブローカーのロスカット水準の例:
| ブローカータイプ | マージンコール水準 | ロスカット水準 |
|---|---|---|
| 一般的な海外ブローカー | 100% | 50% |
| 一部の高レバレッジ特化型 | なし(直接) | 20〜30% |
海外FX高レバレッジ時の具体例: 資金10万円、レバレッジ500倍でドル/円(150円)を1ロット(100,000通貨)ロング保有。
- 必要証拠金 = 150円 × 100,000通貨 ÷ 500 = 30,000円
- ロスカット水準50%なら、有効証拠金が15,000円を下回ったとき発動
- つまり含み損85,000円(0.85円の逆行)でロスカット
高レバレッジほどロスカットまでの値幅が狭まります。
ロスカット後のゼロカット――海外FXの最終保護
海外FXで最重要の概念が、ロスカットとゼロカットの組み合わせです。
ロスカットが間に合わないケース: 相場の急変動(NFP発表・為替介入・フラッシュクラッシュなど)では、ロスカット価格を飛び越えて価格が動くことがあります。この場合、口座残高がマイナスになることがあります。
ゼロカット(ゼロカット制度)の働き:
- 国内FX: マイナス分を**追証(追加証拠金)**として請求される
- 海外FX(ゼロカット業者): マイナス分を業者が負担し、口座残高をゼロにリセット
例: ロスカット水準50,000円でポジションが決済されるべきだったが、急変動で30,000円の残高で約定 → 差額20,000円をゼロカット業者が補填
これは海外FXのゼロカット業者を選ぶ最大の理由の一つです。ただしすべての海外ブローカーがゼロカットを提供しているわけではなく、業者の規約を事前に確認することが必須です。
ロスカットを防ぐ3つの実践的対策
海外FXの高レバレッジ環境でロスカットを防ぐための具体的対策をまとめます。
1. 適切なロット管理 ロットサイズ計算機を使い、1回のトレードで失うリスクを口座残高の1〜2%以内に設定します。レバレッジ500倍でも、実効レバレッジ(取引量÷有効証拠金)を5〜10倍程度に抑えれば余裕のある運用ができます。
2. 損切り注文の必須設定 IFO注文でエントリーと同時にSL(ストップロス)を設定し、含み損が一定水準を超えた段階で自動決済されるようにします。損切りが早ければロスカットに至らずに済みます。
3. 余剰証拠金の確保 証拠金維持率を常に200%以上に保つことで、ロスカットまでのバッファを確保します。証拠金ぎりぎりまでポジションを持つ「フルレバレッジ」状態は特に危険です。
ロスカットは最後の砦ですが、ロスカットされた時点で大きな損失が確定します。ゼロカット制度を安心の根拠にするのではなく、ロスカット自体を発生させない資金管理が最重要です。
よくある質問
ロスカット後に借金(追証)は発生しますか?
海外FXのゼロカット業者の場合、ロスカット後に口座残高がマイナスになっても追加入金を求められません(ゼロカット制度)。国内FXでは追証が発生します。ただしすべての海外ブローカーがゼロカットを採用しているわけではないため、事前に業者の規約を確認してください。
ロスカット水準は業者によって異なりますか?
はい。一般的には証拠金維持率50%でロスカット、100%でマージンコール(警告)という設定が多いですが、業者によって異なります。ロスカット水準が低い(例: 20%)業者はポジションをより長く維持できますが、その分マイナス残高のリスクも高まります。
ロスカットとマージンコールの違いは何ですか?
マージンコールは証拠金維持率が一定水準(例: 100%)を下回ったときに業者から発せられる警告です。追加入金やポジション縮小を促す段階です。ロスカットはそのまま放置して維持率がさらに低下した場合(例: 50%)に業者が強制決済を実行する段階です。