実現損益
じつげんそんえき
決済によって確定した損益です。海外FXの実現損益は国内FXと異なる課税区分(雑所得・総合課税)になります。年間の実現損益が20万円を超えると確定申告が必要で、税率は他の所得と合算されるため、国内FXの申告分離課税(一律20.315%)より高くなる場合があります。
確定損益(実現損益)とは
確定損益とは、ポジションを決済した瞬間に口座残高へ反映される損益のことです。保有中の「含み損益(未実現損益)」と対比される概念で、決済ボタンを押して初めて数字が確定します。
海外FX口座ではUSD・EUR建てが多く、決済後の損益も口座通貨建てで加減されます。たとえばUSD建て口座でUSD/JPY 1ロット(10万通貨)を147.00で買い、148.00で決済した場合:
- 利幅 = 1.00円(100 pips)
- 確定損益 ≈ 100 pips × 約6.76 USD/pip ≈ +676 USD(レート依存)
海外FXの確定損益は**雑所得(総合課税)**の対象で、国内FXの申告分離課税(20.315%固定)とは異なり、5〜45%の累進税率が適用されます。決済のたびに取引履歴を記録し、年間合計を把握しておくことが確定申告の準備になります。
MT4/MT5の「Account History」タブでは全決済履歴をCSV出力できるため、税務書類として保管しておきましょう。
ゼロカット環境でも確定損を積み上げない工夫
海外FX業者の多くはゼロカット制度を採用しており、口座残高がマイナスになっても追証(追加証拠金の請求)は発生しません。しかしゼロカットがあっても、確定損が積み重なれば入金した資金は着実に減っていきます。
「どうせ借金にならないから損切りしなくていい」という思考は危険です。ゼロカットが発動する時点ではすでに口座の証拠金を全額失っている状態です。確定損益を毎週・毎月スプレッドシートに記録し、以下の指標を把握する習慣をつけましょう:
- 勝率 ― 全決済中、利益確定が占める割合
- 平均利益 vs 平均損失 ― リスクリワード比の実績値
- 期待値 ― 勝率×平均利益 − 負け率×平均損失
海外FXの雑所得は翌年への損失繰越不可(国内FXの繰越控除制度は適用外)のため、年内での損益管理が特に重要です。損益計算ツールで取引ごとの損益を即時確認するクセをつけると、月次レビューが楽になります。
よくある質問
海外FXの確定損益はいつ口座残高に反映されますか?
ポジションを決済した瞬間に反映されます。含み損益の段階では口座残高(Balance)は変わらず、有効証拠金(Equity)にのみ反映されます。決済が完了して初めてBalanceが更新されます。
海外FXの確定損益の税金は国内FXと何が違いますか?
国内FXは申告分離課税(20.315%固定)ですが、海外FXは雑所得として総合課税(5〜45%の累進)が適用されます。また国内FXには損失繰越控除(3年間)がありますが、海外FXの雑所得損失は原則として翌年に繰り越せません。
MT4/MT5で確定損益の履歴を確認する方法は?
MT4/MT5のターミナルウィンドウ→「口座履歴」タブで全決済取引を確認できます。期間を右クリックで指定し、「詳細な明細をHTMLとして保存」でCSVエクスポートも可能です。確定申告の証拠資料として保管しておきましょう。
ゼロカットがある海外FXでも損切りは必要ですか?
必要です。ゼロカットは「口座残高がマイナスにならない」保護であり、入金した証拠金自体は失われます。損切りなしで含み損を放置すると、ゼロカット発動=全額喪失になります。確定損を小さく抑えることが資金管理の基本です。