予約注文
よやくちゅうもん
あらかじめ条件を指定して発注しておく注文の総称で、指値・逆指値・IFD・OCOなどが含まれます。MT4/MT5のPending Orderとして設定でき、Buy Limit/Sell Limit/Buy Stop/Sell Stopの4種類が基本です。24時間市場が動く海外FXでは、自分が画面を見られない時間帯の取引を予約注文で自動化することが特に重要です。
指定価格注文(Pending Order)とは――MT4/MT5の4種類
指定価格注文(Pending Order / ペンディング注文)は、現在のレートより指定した価格に到達したときに自動でポジションを建てる予約注文です。MT4/MT5では成行注文と並ぶ基本の注文形式で、以下の4種類があります。
| 注文種別 | 日本語 | 内容 |
|---|---|---|
| Buy Limit | 買い指値 | 現在値より安い価格で買い |
| Sell Limit | 売り指値 | 現在値より高い価格で売り |
| Buy Stop | 買い逆指値 | 現在値より高い価格で買い(ブレイクアウト狙い) |
| Sell Stop | 売り逆指値 | 現在値より低い価格で売り(ブレイクアウト狙い) |
海外FXは24時間市場で時差もあるため、就寝中・仕事中でも自動でエントリーが実行される指定価格注文は、特に会社員などの兼業トレーダーに不可欠です。
MT5ではBuy Stop Limit・Sell Stop Limitという追加の注文種別もあり、ブレイクアウト後に指値でエントリーするという高度な注文が可能です。
4種類の使い分け――押し目vs.ブレイクアウト
指定価格注文の4種類は、トレード戦略によって使い分けます。
Buy Limit / Sell Limit(押し目買い・戻り売り):
- 上昇トレンドでプルバック(押し目)を待ってサポートゾーンで買う → Buy Limit
- 下降トレンドでの反発をレジスタンスで売る → Sell Limit
- フィボナッチリトレースメントの38.2%・61.8%や移動平均線付近が定番の設置価格
Buy Stop / Sell Stop(ブレイクアウト):
- 重要なレジスタンスを上に抜けたら買いエントリー → Buy Stop
- 重要なサポートを下に抜けたら売りエントリー → Sell Stop
- レンジ相場の上限・下限の数pips外側に設置してブレイクを狙う
海外FXでの注意点: 高ボラティリティ時には指定価格を飛び越えて(ギャップアップ/ダウン)約定価格がズレることがあります。特にBuy Stop / Sell Stopはスリッページが出やすいため、損切り幅をやや広めに設定することをおすすめします。
指定価格注文とIFD/IFO――完全自動化の実現
MT4/MT5の指定価格注文は、エントリーと決済を組み合わせて完全自動化できます。
指定価格注文+TP/SL設定 = IFO相当の機能: Pending Order設定時にTPとSLを同時入力することで、エントリー・利確・損切りの3点セットが自動化されます。これがIFO注文の実装方法です。
指定価格注文の有効期限設定: MT4/MT5では指定価格注文に有効期限を設定できます。
- 「Good Till Cancelled(GTC)」: キャンセルするまで有効(デフォルト)
- 「Day Only」: 当日中のみ有効
- 「Specified」: 特定の日時まで有効
長期間セットしたままの指定価格注文が「いつの間にか約定していた」という事態を防ぐために、有効期限を設定する習慣が重要です。また週末をまたぐ場合は月曜日のギャップで意図せず約定するリスクにも注意してください。
設定前に損益計算機とロットサイズ計算機で損益とロットを事前確認しましょう。
よくある質問
Buy LimitとBuy Stopはどちらが安全ですか?
どちらも安全・危険という絶対的な差はなく、戦略に応じて使い分けます。Buy Limitは現在値より安い価格で買うため「安く買える」メリットがある一方、指定価格に届かなければ約定しません。Buy Stopはブレイクアウトを確認してから自動エントリーできますが、ダマシのブレイクアウトでも約定するリスクがあります。
指定価格注文は週末も有効ですか?
GTC(Good Till Cancelled)設定の場合は週末中も有効のままです。週明け月曜日のギャップで意図せず約定することがあるため、週末前に不要なPending Orderはキャンセルしておくことをおすすめします。特に重要な経済指標や週末の地政学リスクがある場合は注意が必要です。